今年のクリスマスはどんなふうに過ごしますか?
ケーキやケンタッキーを予約してシャンパンで乾杯!
コロナの影響で海外ではふたたびロックダウンや国内外の規制が始まりましたね。
日本でもGo Toが中止になったり自粛が要請されたりと、友人や遠方の家族に会えないなど寂しい年末ですが、今回は世界中の【クリスマスマーケット】を中心にクリスマスの見所を集めてみましたので、ぜひ楽しんでください。
Contents
まだ空は明るいですが、マーケットを待ちわびていたたくさんの人が訪れています!
屋根や木々に飾られた美しいイルミネーションがクリスマスの雰囲気を盛り上げてますね!
日が暮れてますます賑わってくるクリスマスマーケット。
この時期は、ヨーロッパの各国のあちこちで「クリスマスマーケット(市場)」がめじろ押し。
雪のニュルンベルク、寒そうに歩く人々に立ち並ぶ屋台の明かりが暖かいですね。
ウィーン市役所公園のクリスマスマーケット↓
なんかユニークで可愛いいと思いませんか?なんと、ウィーンの市役所公園でのクリスマスマーケットです。
下記はウィーン市役所公園の全景。
手前が広場、後ろの建物が市役所!!カッコいいですよね!こんなところで働いてみたい!
ウィーンといえば「ウィーン少年合唱団」やワルツなどの名曲も有名ですが、世界遺産に登録されたウィーン最大の宮殿「シェーンブルン宮殿」をはじめ、教会、美術館、博物館など歴史的にも貴重な資料が多いので自分的に非常に魅力的な都市です。
雪が降ってもたくさんの人。
ドイツ、フランクフルトのクリスマスマーケット内の観覧車↓
ドイツの有名な観光地エルフルトの クリスマス マーケットの観覧車↓
人々はこぞってマーケットに集まり、焼き立てのソーセージをほおばりながらビールやワインを存分に楽しみます!
マーケットの熱々ソーセージ!↓グリルで焼きあがるソーセージの音と香りが漂ってきそう!
ドイツ南部バイエルン地方、ニュルンベルクのバーベキューソーセージ!↓
参照:Wikipediaニュルンベルク・ロストブラートヴルスト
北に位置するドイツ最大の港町で、レンガ造りの美しい街並みが人気のリューネブルクでは、クリスマスマーケットになくてはならない名物、ローストアーモンド」のシナモンの香りがあたりいっぱいに広がってきます。
おまけ お家で作る!【クリスマスマーケットの名物おやつ、シナモン香るローストアーモンド)のレシピ】
参照:ちえとく
こんなかわいいお店も!思わず足を止めてしまいますね。
時間が経つにつれ寒さが増していきますが、人々は、熱々のワインにいろいろな香辛料を入れて作るホットカクテルの一種「グリューワイン」を飲んで盛り上がるんです。
ヨーロッパのクリスマスには欠かせない飲み物で、正式名は「mulled wine(マルドワイン)」、下記の屋台にも「HOT MULLEED WINE」っていう字があるでしょ?
このワイン、おもしろいことに「デポジット」になっててカップを返却するとお金が戻ってきます、が、お店ごとに特徴のあるカップだとか「限定品」を用意しているのでたいていの人は記念に持って帰ります。
これはウィーンの観光スポットの「プラーター公園」、ここでもグリューワインで盛り上がってるようですね。
家庭でもクリスマスのワインは特別。
Li Livres douSanté (13世紀後半のフランスの健康に関する書) の修道院のセラーテイスティングワインの挿絵
参照:Wikipedia
実は、キリストの血にちなんだものが「ワイン」。
外国の修道院では昔からワインを作っていたんですよ。
キリスト教ではワインは「キリストの血」とされ、神聖で貴重なものとされてきました。
中世の教会とか修道院は、なんと学校や研究所としての役割もあったんですね!ブドウ畑を耕したりワイン造りの技術を高めるなど、ワイン造りに力をいれて技術を磨いてきたんです。
日本の感覚からすると「禁酒」じゃないの?って思いますけど、聖書ではワインキリストの血であるという一節があるため神聖なものであり、日本でいう「御神酒(おみき)」ですね。
紀元前4-6世紀頃のエジプトのワイン容器 (アンフォラ) 参照:Wikipedia
ワインの歴史はかなり古くて、驚くことに日本の「縄文時代」にはエジプトの壁画にワインを作る道具が描かれていたことから、紀元前4000年代(今から5000年~6000年前)には作られていたようです。
参照:Wikipedia紀元前1,500年前の古代エジプトのブドウ栽培、ワイン製造
トランシルヴァニア地方南部のRomania Sibiu(ルーマニアシビウ)の幻想的なイルミネーション!
岐阜県高山市の友好都市です。↓
イルミネーション・イン・YOKOHAMA↓
ちょっとばかり日本の横浜を紹介します。
これは、【横浜2020赤レンガ倉庫】のクリスマスマーケット。
こうやって見ると、異国情緒の建物が巨大クリスマスツリーのイルミネーションがマッチしてますね!
下記の写真はおととしの3月、貿易センターにパスポートを受け取りに行った帰り、晴天だったんで散歩がてら話のネタに赤レンガ倉庫に行ってみようかなと思い立ったんですが、台風みたいに風が強かったのでタクシーで向かいました。
名前は「倉庫」、ですが中は土産物のショップや免税店、飲食店がずらーっと入ってます。
長~い建物が2棟向かい合ってます。
この建物の左奥にベイブリッジが見えてるでしょ?夜はライトアップされて夜景がきれいですよ。
こちらは上の建物の向かいの棟、画像だと小さい建物に見えますがお店の近くにいる人を見るとけっこう大きいことがわかると思います。
建物の中もめっちゃ長くて広くて、一見するとまばらなようですが中は観光客やらの人でいっぱいです。
フードコートは外人ばっかりで、自分が外国にきてしまったような錯覚になりました。
名物の「赤レンガチョコ」とトランク入りの「赤い靴チョコ」を大量に買い込んできました。
このお店です赤レンガ「デポ」
「ミサ」は教会で行われる最も大切な「祈り」です。
聖書に「これはあなたがたのために渡される私の体(パン)である。
これは私の血(ワイン)である。私の記念としてこれを行いなさい。」とあり、十字架の刑を覚悟した「最後の晩餐」の食事の途中でイエスが弟子たちに言った言葉で、遺言になってしまいましたが。
これによりカトリック教会では、「ミサ」を行うときの祭具に、「聖杯(ワイン)」、「ホスチア(無発酵パン、聖餅)」カリスリネン(聖杯布)を用いるようになります。
ホスチアといえば、何年か前父の病気のことで気が滅入っていたとき、家から歩いて7分くらいのところにある教会に何回かいったことがあります。(飛び入り自由)
私が通ってた幼稚園は園長先生がカトリックの牧師さんだったこともあり、教会には抵抗がないんです。
むしろお寺さんのほうが格式張ってて何だか緊張してしまいます。
参照:Wikipedia「ホスチア」
「ホスチア」とは、イースト醗酵をしていない無発酵パン、聖餅です。
小さくて丸く、薄く焼いてあるウェハースのようで噛まずに飲み込むことができる大きさになってます。
何回目か教会に行ったときがたまたま「洗礼」の日だったようで、ファーザー(牧師さん)から頭に「聖水」を注がれ、丸い小さなウェハースのようなものを口に入れて、「噛まずに飲みこんでください」と小声で言われ、わけわからないままいただいたことがありました。
キリストの肉であるパンなので噛まずに飲み込むように、ということだったんですね。
あれが「ホスチア」だったんですね・・・。
マーケットで欠かせないのは「クリッペ」、様々な素材で作られ、どのお店にも必ず置いてあってキリスト降誕を物語ります。↓
クリッペとは
クリッペ-幼な子キリストの生誕の場面を表現
キリストの生誕の様子を人形で表したものが「クリッペ」です。キリストの生まれた厩にキリスト、マリアとヨーゼフ、祝福にやって来た3人の賢者、羊や牛などがセットになったミニチュアの人形の家です。
アドヴェントの時期になると教会はもちろん、クリスマスマーケットでも等身大のものが見られます。日本のお雛様のように家庭でも飾ります。木彫りのクリッペは大変高価なものなので、毎年少しずつ人形を買い足していったりもします。有名な木彫りのクリッペの発祥の地はドイツ南部で、バイエルンの多くの地方に本格的な「クリッペ飾りの道」があり、また「クリッペ劇」も上演されます。
参照:ドイツ連邦共和国大使館・総領事館
こちらはマーケット内に設置された「降誕劇」を表現したマリアとヨゼフ
透き通った天使の歌声で讃美歌をお聴きください。↓
天使の歌声 Libera O Holy Night ~ Merry Christmas ~
クリスマスの大本家ドイツでは、12月1日から翌年の1月6日までの約1か月間がクリスマス。
そして12月25、26日は特別な意味を持つ大切なイベントです。
キリスト教徒にとってクリスマスは最大の祭日であり、24日はクリスマス前夜としてミサが行われ、キリストの生誕を静かに祝い、祈りを捧げます。
家では飾り付けたキャンドルやオーナメントの中、家族や友人を交えてプレゼントや手料理を楽しみながら感謝を込めて静かに過ごします。
クリスマスには欠かせない名曲をどうぞ!↓
毎年飾ってますか?クリスマスツリー。
常緑樹の「もみの木」は「奇跡の木」としてクリスマスにはなくてはならないものになっています。
なぜ、「奇跡の木」なんでしょう。
その頃の人々はオーディン(北欧神話)の神を信仰し、その神は樫の木に宿ると信じられていました。
↑樫の木
西暦701年から西暦800年の頃の話として、宣教師・聖ボニファティウス(ボニファス)にまつわる「オーディンの樫の木」という話が伝わっていて、宣教でヘッセンに訪れていたボニファスは生贄(いけにえ)にされようとしていた少年を目にします。
少年は、生贄にされた多くの動物や人間が吊るされている樫の木に縛られていて、その異様な光景を目にしたボニファスはすぐにその木を切り倒してしまいます。
参照:Wikipedia「トールのオークの倒伏を見るボニファティウス」(1737年、バイエルン州ミースバッハシラーゼーの聖マルティヌス教会所蔵)
倒れた木を見てオーディンの祟りを恐れ不安におののく人々にボニファスは熱心にキリストの教えを説いたところ、切り倒した樫の木のそばからもみの木の若木が生えてきました。
これが「もみの木」が「奇跡の木」として後世までクリスマスツリーとなった「オーディンの樫の木」の伝説。
もみの木はきびしい寒さでも枯れない常緑樹で、クリスマスは大切な家族、友人たちの永遠の命を願う大事な行事なのです。
クリスマスカラーと言われている赤、緑、白の3色ですが、キリストにちなんで赤は「愛とキリストの血」、緑は「永遠の生命力」、白は「純潔」という意味を持っています。
現代では素材もデザインも実に様々なオーナメントがマーケットでもところせましと売られています。
ポインセチアのツリー
クリスマスの代表的な花としてポインセチアが有名ですね。
12月になると花屋さんでシクラメンと共に店先を鮮やかに彩っています。
花言葉は「祝福する」「幸運を祈る」「聖なる祈り」「聖夜」となっていて、クリスマスにマッチするのでオーナメントにも欠かせないものとなっています。
コロナ禍の中、1年で一番慌ただしい12月になってしまいました。
ご不幸に見舞われた方々の心中、お察しいたします。
ワクチンなどの開発が一日も早く進んで、来年のクリスマスは心から喜びあえるものとなりますよう希望をもって新年を迎えていただきたく、心を込めて記事を書きました。
帰省や海外旅行もできない状況ではあり、忘年会なども中止になったりで例年のようなスケジュールに追われることもないようで、家族とともに楽しい時間を過ごせるのは幸せなことではないでしょうか?
「不安は不安を呼び、喜びは喜びを引き寄せる」という宇宙の法則があります。
どんなに辛いときでも【笑顔】を忘れずに、日々を過ごしていただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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