今回は中間管理職らしくパワハラの加害者にならない為に気をつけていることをお伝えしていきます。
もちろん部下をお持ちでない人も、昨今は同僚間や部下から上司へのハラスメント事例も増えてきているらしいので参考になるかと思います。
Contents
そもそもパワハラってどういった言動のことを言うのか、疑問に思ったことはありませんか?
熱心な指導も人によってはパワハラと感じるかもしれませんし、かといって会社である以上、上司として言うべきことははっきり言わないと本人や会社のためにもよくないですからね。
まずは、厚生労働省がパワーハラスメントを以下のように定義しております。
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為をいいます。
要するに、自分の立場や役職を利用して相手の嫌がることをしてはダメだよってことですね。
ただパワハラの難しいところは、AさんとBさんにそれぞれ全く同じ注意をしたとしても、受け取り方は人それぞれでAさんは注意を受け止め前向きに頑張ったとしても、Bさんも必ずしも同じように前向きに受け止めてくれるとは限らないのです。
パワハラについては、こちらの記事で詳しく書いております。合わせて見てください。
ここからは、私の身近で起こったパワハラによる人事異動についてお話しさせていただきます。
私が、入社した頃の直属の上司でCさんという人がいまして大変仕事熱心で実績もある人でした。
誰よりも負けず嫌いで、自分にも他人にも厳しい今どきめずらしいタイプの猛烈社員(完全に死語ですね笑)でありながら、上司や役員にも言うべきことははっきり言うタイプでしたので、実績より明らかに評価されていない人でもありました。
私の新人時代から、Cさんは厳しく指導してくれましたが理不尽と感じることもなかったので頼りになる出来る上司という認識でしたね。
それから2年ほど経ち、自分も一つの部署を任せてもらえるくらいには成長しましたので、Cさんの厳しい指導のおかげでもあるなと感謝もしてました。
ある日、社内通知で聞き慣れたCさんの名前があり昇格かな〜と気楽に見ていたら、まさかの降格同然の異動辞令だったので、いてもたってもいられずCさんの同じ部署の同期に話を聞くとその理由に耳を疑いましたね。
新入社員にパワハラをしたのが理由と聞き、にわかに信じられなかったので真偽を自分なりに調べてみることにしました。
実際起こったことは以下のようなことです。(あくまで被害者の人に直接話は聞いていません)
・被害者の人は遅刻が多く、Cさんに何度も注意されていた
・被害者の人はミスを報告せず、誤魔化すことが多々あった
・見かねたCさんが個別で面談をしたが被害者に響いた様子はなかった
・ある時、重大なミスを被害者がいつものように誤魔化したのでついCさんは声を荒げてしまった
・翌日、被害者は出勤せずにコンプライアンス委員会にパワハラで相談した
・コンプライアンス委員会はCさんとはほとんど話さないまま処分を決定した
ざっくりと流れを説明するとこんな感じですが、正直ドラマか何かの台本かと言う展開に現実感がなかったですね。
元上司のその後はこちらです。合わせて読んでみてください。
私は、完全にCさんを擁護したいですが私に出来ることは何もなく歯痒い思いだけが残ります。
Cさんは異動後、3ヶ月ほどで退職し同業他社でバリバリ頑張っているのを聞いて安心しました。
一方の被害者は、Cさん異動後に復職してこちらもバリバリ遅刻をかましているそうです。笑
会社としての利益は確実にCさんに在籍してもらっていた方が良かったと思いますが、ハラスメントなどのケースは被害者側の立場が弱いことがほとんどですので、動かないと示しがつかなかったのかなとも理解はしてます。
パワハラは被害はもちろん、加害者にだって普通はなりたくないですよね?Cさんだってなんとか一人前にしようという責任感から、つい強い口調になってしまったんでしょうね。
ここからは、もしかするとこうしておけばパワハラにまで発展しないのではないかという予防策を私なりにご紹介します。
・コミュニケーションは常日頃からしっかりととる
たわいのない話が大切だったりします、ほとんどの人は何を言われるかよりも
誰に言われるかを重要視するらしいです
・モチベーションやキャリアプランは人それぞれであることを理解する
必ずしも、みんながみんなやる気に満ち溢れているわけでも出世欲があるわけ
ではありませんよね?それぞれに合った指導法がきっとあります
・大切なことは記録に残す
今回で言えば、いつ何回遅刻したかやどのような起こり方をしたかなどの記録が
あればコンプライアンス委員会にも理路整然と説明出来たはずです
もちろん、ケースバイケースですが以上を自身が働く上で心掛けることによって今のところパワハラの加害者とは無縁の生活を送れています。
今回は、身近にあったパワハラの加害者側に立ったエピソードをお話しさせていただきました。
もちろん、パワハラも人と人とのトラブルなので、こうしておけば絶対大丈夫!!
というような完璧な予防法はないのかもしれません。
だからこそコミュニケーションを常にとることが大切だと思うんです。
コミュニケーションをしっかりとることで、自然とその人に合った指導方法や適性も分かり、信頼関係があれば相談やミスも隠さず話してくれるようになるでしょう。
部下にも気を使い、上司のご機嫌をとったりと中間管理職って大変なんですよ…
もっとお給料もらっても良いと思いませんか?笑
コメントフォーム