突然ですが、あなたは何かをやり遂げようと思った時にどうします?
・ダイエット
・禁煙
・資格取得
人それぞれ、やり遂げる目標は様々ですよね。
それでも、目標を掲げた時に、ほとんどの人が共通して行うこと。
「決意表明」
もっと簡単に言うと、「絶対に目標を達成するぞー!」「最後までやりぬくぞ!」と言うことですが、
これはある心理法則によるものなのです。
その心理法則を理解すれば、目標を達成することはもちろん、人を操ることまで可能になるかもしれませんよ。
最初にも書いたように、人は何かを成し遂げる時に、「決意表明」をする習性があります。
人それぞれ理由はあるけれど、
・目標を達成しやすい
・誰かに言うことで、最後まで諦めずにできる
・自分との約束のため
こんな感じの理由が多いのかな。
「何かをやるのに、わざわざ決意表目する必要ないじゃん!」と思う人もいるでしょう。
それでも人は決意表明をしてしまうのはなぜなのか?
その理由は、「一貫性の法則」と呼ばれる、心理法則が働いているから!
わかりやすく言うと、人間には、約束してことは最後までやりとおすという、本能が備わっているんです。
だから、人間は、何かをする時に決意表明をして、最後までやり抜こうとしているんだ。
ではなぜ、人は一貫性のある行動を取るのか?
その答えは簡単です!
日常生活を送りやすくなるから。
考えてみてくれるかな?
あなたの知り合いに、自分で行ったことは守らない、約束を守らない、言ってることがコロコロと変わる人がいたら。
そんな知り合いと仲良くしようと思いませんよね?
だから、人は一貫性も保とうとします。
この一貫性を保つ習性を利用した、ビジネスでも使えるテクニックがあるから紹介していきますね。
正しい使い方をすれば、非常に強力な効果があるし、あなたの思うがままに人を行動させることができるかもしれませんよ!
フット・イン・ザ・ドア(段階的要請法)は、最初に小さな要求を承諾してもらい、それから本当に承諾してもらいたい要求を出すこと。
例えばこんな感じ!
同僚:「今時間あるかな?」(小さな要求)
私:「うん、あるよ。」
同僚:「悪いけど、仕事を手伝ってくれるかな?」(小さな要求)
私:「うん、分かった!」
同僚:「悪いけど、残業もしてもらえるかな?」(本命の要求)
私:「えっ、、あっ、、はい、、」
仕事をしているとよくありそうな場面ですよね(笑
いきなり「残業してくれるかな?」と聞かれると、「今日は用事があるからダメなんだ。」など断られてしまうことがあるでしょう。
でも、最初に「時間ある?」と聞き、それを承諾してもらってから、「残業をお願い」となると、「今日は疲れたから早く帰りたいけど、時間あるって言っちゃったしな……」と渋々ながらも、承諾してもらえる可能性が増えるということです。
結果的に、それで疲れきってしまって、自分の仕事に支障をきたすなんてことは絶対にしてはダメですよ。
ビジネスでこの方法を使う時にはどんな風に使うと思いますか?
商品説明→無料試供品の提供→商品購入
この流れで使われることが多いです。
ビジネスで使用するときは、まずお客様に話を聞いてもらうことが一番重要になるんだ。
話を聞いてもらいたら、無料の試供品を提供しお客様に「断れない」と思わせること。
そうすれば、あとは商品の購入に繋がっていくという流れ。
でも、一つだけ気をつけなくてはいけない事は押し売りはしない事です!
ビジネスでは、お客様との信頼関係が何よりも大切ですからね。
次に、ローボールテクニック(承諾先取り法)について説明しますね。
このテクニックは読んで字のごとし、先に相手の承諾を得ることから始まります。
ただし、最初に相手にとって有利な条件を提示して承諾を得る必要があり、そこから徐々に、相手にとって不利になる条件を提示していったり、最初の有利な条件を取り除いたりします。
この方法を例えるとこんな感じかな。
店員:「指定の商品を2品以上の注文で飲み放題が
1000円でご利用できます。」(有利な条件)
私:「じゃ、飲み放題をお願いします!」
店員:「ではこの中から2品
お選びください。」(悪い条件)
私:「えーっと……。」
(どれも割高だ。。失敗した。。)
高いと思いながらも、席について注文してしまったので、断ることができずに注文してしまう。
他にも、店内商品70%OFFと広告の出ている店に入って商品を探すと、店の奥のほんの片隅に割引商品が少しあるだけ。
割引だと思って商品をレジに持っていくと、「この商品は対象外になります」と言われるも、レジまできてしまったので断れずに購入してしまう。
買い物の失敗談として聞くような話ばかりですね。
このテクニックで注意しなければいけないのは、やり方・使い方次第では相手に詐欺だと思わせてしまって、不信感や恨みをかう可能性があること!
だから、このテクニックをビジネスで使うにはリスクが伴うのです!
現代では、悪評や悪口などは、インターネットを使ってすぐに広まってしまいますよね。
ビジネスは、信頼がとても重要だから一度信頼を失うと、信頼を回復させるには多くの時間や労力がかかってしまうのです。
貴重な時間や労力を無駄にしないためにも、このテクニックはあまり使用することは勧めしません。
ここまで読んでくれたあなたには、ローボールテクニックの対処法を教えますね。
それは、一貫性を保たずに断ること!
最初に説明した通り、一貫性を保つのは、日常生活を送りやすくするためでしたよね。
だから、自分に不利な条件だ、騙されているのかなと感じた時は、一貫性を保つ必要なんてないのです!
今は、どんな手段を使ってでも、商品を売ったりお金を得ようとする人がいるから、あなたが騙されないためにもよく覚えておきましょう。
今回も非常に強力な、人間の心理法則を利用したテクニックを紹介しました。
ここでおさらい!
・人が何かを成し遂げようと「決意表明」をするのは、「一貫性の法則」が働いているから。
・最初に小さな要求を承諾してもらい、それから本当に承諾してもらいたい要求を出すテクニックである「フット・イン・ザ・ドア」
・最初に相手にとって有利な条件を提示して承諾を得た後に、不利な条件を付け加えたり、有利な条件を取り除くテクニックである「ローボールテクニック」
今回紹介したテクニックも、使い方次第では詐欺などの犯罪行為に発展してしまう可能性があります。
だから、正しく使う必要があるし、相手を騙して何かを得るなんてことは絶対にしてはいけませんよ。
「何事も信頼が第一」
これを肝に銘じて、実践してみてください!
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