GoToトラベルに始まり、GoToイート、GoToイベント、GoTo商店街などキャンペーンの対象が広がり、コロナウィルス感染拡大防止策をしながらも、経済の動きが活発になりつつありますね。
世界でも、日本からの入国制限解除する国も出始めました。
今回は、海外渡航時のPCR検査について私が友人に頼まれて調べた事を紹介していきます。
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検査をするには「PCR検査」と言われていますが、実際した事のない人からするとどのような物?
と思いますよね。
では、どのような検査なのでしょうか?
朝日新聞によると、
PCRとは、特定のウィルスに含まれる遺伝子を増やして、患者が感染しているかを検査する方法という事ですね。
遺伝子を増やすという方法なので、通常の検査よりも時間がかかるようです。
また採取方法としては、以下の方法があります。
A.鼻咽頭拭い検体
・検体採取時に採取者はPPEとしてサージカルマスク、ゴーグルないしはフェースガード、手袋、長袖ガウンないしはエプロンの着用が求められる.
・連続して複数人の検体を採取する時は手袋だけを交換する.ただし、飛沫などの汚染があった場合は、適宜PPE全てを交換する.
・採取する場所は通常の診察室と別な部屋がのぞましい.もし通常の診察室を使用する場合は、採取後に室内を消毒するとともに十分な換気をする.
B.唾液検体
・50mL滅菌容器に 1-2mL 程度の唾液を患者に自己採取し,蓋をしてもらう(5-10分間かけると 1-2mL採取できる).
・検体を回収するスタッフは、サージカルマスク・手袋を装着する.
・採取する場所は通常の診察室と別な部屋がのぞましい.もし通常の診察室を使用する場合は、採取後に室内を消毒するとともに十分な換気をする.日本渡航医学会より引用
最近は唾液検体も認められ、採用する病院も増えてはきていますが、依然、鼻の奥に棒をつっこんで、検体を採取する方法がまだ主流となっているようです。
海外への出張要請が来る日もそう遠くないかもしれない、そう思っていた矢先、電話が鳴りました。
とある日本に住んでいる外国人の友人からの連絡で、
「病気の治療の為、家族のいる元へ緊急帰国したい」
と言われ、空港では、PCR検査証明証が必要なのか、もし必要ならPCR検査ができる病院を調べて欲しいとのこと。
私は、「PCR検査」と言えば感染が疑われる人に対して、医療機関で行われる検査という認識でしたが、
感染の疑いがなくても受けられるのでしょうか?
そして、もし、海外に行くことになった場合、自分は感染していないという事を証明する必要はあるのでしょうか?
東京などでは、自費でもPCR検査を受けられるようになってきているというニュースは見ていたのですがここは地方都市。
その友人は、そこからまたしばらくかかる田舎に住んでいて、PCR検査を扱っている病院がなく、東京は不慣れなので、こちらの住む地方都市で探したいらしいのです。
「4日後には、成田空港を発ちたい」といいます。
そこでまず、PCR検査が必要なのか調べてみました。
実際、証明書は必要なのでしょうか?
疑問だったので、成田空港に電話してみました!
出国に関しては、今のところ、空港では、証明が必要ということはないとのことです。
ただし、航空会社や渡航する諸外国によっては、証明が必要なこともあるので、各会社や大使館に問い合わせて欲しいとのことでした。
外務省が発表しているページでも次のように書かれていました。
本情報は、当局が公式に発表した情報を中心に掲載していますが、新型コロナウイルスをめぐる各国の対応策は流動的ですので、本情報の内容から更に変更されている可能性もあります。これらの国への渡航を検討される際には、各国当局のホームページを参照するほか、在京大使館に確認するなど、最新の情報を十分に確認してください。
友人が帰国する国は、ネパール。
そして、ネパール航空での直行便でネパール大使館のページでは、
「PCR査証明書は、職員の安全のために保持が望ましいようですが義務ではない」
とあり、念のために直接問い合わせしようと思ったのですが、残念ながら電話番号の掲載がありませんでした。
とは言え、もしも何かあった時のために念のため、PCR検査英文証明書を取得したほうがよさそうです。
一部の都市だけではなく、全国で検査を受ける事はできないのでしょうか?
ネットで「自治体名・PCR検査」と検索してみましたが、うまく見つかりませんでした。
病院を調べていると、「日本旅行医学会」「株式会社GLOBAL ONE」のページを見つけました。
対応している全国の病院のリストが出ていましたので、必要な場合は、参考にされてくださいね。
内容を見ると各病院によって、必要日数も料金もまちまち。
でも、予約が事前に必要なところがほとんどです。
ネット予約できたり、遅い時間に対応してくれるようなところもありました。
今住んでいる場所には、扱っている病院は数件しかありませんでした。
時間に余裕がないので、東京で受けることを勧めましたが、不慣れな場所は避けたい様子なので、地方都市の病院での予約と問い合わせを勧めました。
海外出張、帰国者の場合は、どういう人が対象なのか調べてみました!
日本渡航医学会のページではこのように紹介されています。
イ) ビジネス目的の海外渡航であること.
ロ) 所属会社や団体(人事部、上司)からの依頼状[雛型:添付1]があること.
ハ) 有効期間内のパスポートがあること.
ニ) 渡航国に応じた記載内容、所定書類有無を予め外務省、大使館のホームページ等で確認してあること.(所定書類がある場合は必ず提出すること)
ホ) 検査~証明書発行までの時間を承諾してもらうこと.
ヘ) 過去2週間の体調が良好であること.
ト) 判定保留のため再検査となり、判定に遅れが出る可能性があることを承諾してもらうこと.
チ) 検査結果が陽性になった場合、感染者として保健所の指示に従うこと.
ビジネス渡航者のための新型コロナウイルス感染症のPCR検査と証明書発行マニュアル
令和2年8月31日 日本渡航医学会https://plaza.umin.ac.jp/jstah/pdf/pcr20200901.pdfyより引用
つまり、渡航は、観光以外の目的(ビジネス及び帰国者)の人が対象で、検査を受けるには、所属団体の依頼状の持参が必要だったり、渡航先によっては別途書類が必要な場合もあるということです。
また、過去2週間の健康状態や有効期限内のパスポートがあるかどうかも予約の時に聞かれます。
友人も予約するのに、検査の目的や飛行機の日程や便など細かいことを色々と聞かれたと言っていました。
そして、体調が悪くてお医者さんが検査を勧めた場合と違い、検査料がとても高いことがわかりました。
(ちなみに税込40,700円 英文証明付 クレジットカード取り扱いなし)
高い!!
なんとか無事に、地方都市で、PCR検査を受け、英文証明書を受けとった友人は、成田を旅立っていきました。
これには、後日談があります。
友人は、2日後、疲れた声で電話してきました。
ネパールについて早々、警察によって、空港の別室に引き留められ、夜中の2時を回ってやっと解放されたといいます。
飛行機に、証明書を持っていない乗客が1人いた為、その乗客の陰性の結果がでるまで待機されられたとのこと。
この1人が陽性だったらと思うと恐ろしいことですね。
他の乗客からの避難囂々だったそうなので、やはりPCR検査を受けて帰国するのは必須なようです。
では、最後にふりかえってみます。
海外出張や帰国者の場合
●海外へ出国する際には、空港ではPCR検査結果証明を求められることはほぼない。
●PCR検査結果証明の確認があるかどうかは、国や航空会社各社で対応が違うので確認が必要だが、飛行機に乗る各航空会社のカウンターで提出が必要なことが多いので、事前にPCR検査結果英文証明書を保持しておくのが望ましい。
国によって、なければ出国すらできない場合があるので注意!
●PCR検査(ビジネス出航及び帰国者のみ)を受けられる病院は全国にある。
予約や問い合わせが必須。
必要書類が他にもあったり、証明発行等に時間を要することがあるので、早めに問い合わせをしたほうがいい。
●入国許可をしている国も感染状況によって日々、状況が変化しているので、常に外務省のページなどで、新しい情報を入手する必要がある。
日本を始め世界各国の状況が日々変化しています。
今後も変わっていくでしょう。
海外出張できる日は、そう遠くない気もします。
その時には、まずPCR検査の準備をしたほうがいいかもしれません。
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