理髪店や美容院へは月イチから数か月に一度程度で通われている方が多いのではないでしょうか。
コロナ禍で感染リスク低減の為にも、セルフヘアカット(以下セルフカット)のメリットやコツをご紹介したいと思います。
主に直毛短髪のメンズ向けですが、方法論としては女性向けとしても活かせますよ。
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髪が伸びてくると毛のまとまりも悪くなり早くサッパリしたいですよね!?
私は、コロナ禍の影響で2月下旬頃から感染防止の為もあって、理髪店へ通う事を一時止めて暫く放置していました。
その為、我慢ならず自分でチマチマとカットをしていましたが、6月くらいまでは頭の場所によって髪の量がばらついていて、まばらな状態が続いていたんです。
しかしながら暫くセルフカットを継続していたらカットスキルが十分向上してしまい、もう理髪店へ通う事を完全に止めてしまいました。
この様な方はそれほど多くはないと想像しますが、 セルフカットのメリットとその手順についてお伝えしたいと思います。
セルフカットによる散髪のメリットを幾つか挙げてみます。
セルフカットでカットスキルを新たに確立できるのです。
セルフカットを少なくとも10回は経験して気づいた事があります。
最初のうちは気付かなかったのですが、部分毎でミリ単位調節が可能でありシルエットで印象を自由に思いのままにやりたい様に自分で調節可能になるのです。
このスキルは、他の人の髪をカットする時にも活かす事ができるでしょう。
又、もし将来理容師になる場合にも役に立ちますよ。
カットするときのあのシャリシャリといった感覚は、何とも言えない気持ちよさがあります。
カット時は集中するので、仕事で抱えたストレスも吹き飛び知らず知らずストレス解消の一翼を担っているといえるんです。
集中力&シャリシャリ感で多少なりともストレス解消できる事請け合いです。
その他メリットとしては固定費の削減が挙げられます。
髪の毛は自然と伸びるので、普通その処置として散髪をする必要があります。
その為に、ひと月程度に一度カットしてもらうのに一定の費用が掛かるのが通常ではないでしょうか。
つまり、水道光熱費の様に定期的に掛かってくる固定費となっているのです。
年間1万円以上、10年間続ければ10万円以上の節約になり、自分だけではなく家族もカットしてあげたりその新スキルを伝授すると更に節約になるのです。
製品の販売であれば材料費等の経費は自分で行っても生じてしまうのですが、理容室においてカットの為のコストは限りなくゼロに近く、自分で行えばカット代ほぼ全て節約となるんですよ。
セルフカットのファイブステップをご紹介します。
(基本は直毛短髪のメンズ向けになりますので悪しからず)
切れ味の良い中程度サイズのはさみ(100円ショップのものでもOK)、 ヘアブラシ(コーム)(出張先のホテルに置いてあるような無料のもので十分) 、電動バリカン、 三面鏡、 ヘアクリップ(多少髪が長い場合)
カットプランとして、完成形のイメージをある程度はきめておくのが理想ですが、
イメージするのが難しい場合には最初は手探りで、少しずつ切りながら気に入った完成形を色々と模索するほうがいいでしょう。
必要に応じて、完成形をスケッチしておき理想像をきめておく。
さらに必要なら細かい設計図を用意し、PCで細かく凝ったデザインをしてみたりして完成形を楽しむのもありでしょう。
完成形を作るために、つぎのポイント毎の長さを決めます。
a.サイド、b.後頭部、c.頭頂部、e.襟足部
*但しa,bは頭頂部から襟足迄の概ね中間部分とする。
ツーブロックでない限り、見苦しさを避ける為に
e~b~c及びe~a~c, a(右)~b~a(左)は全て連続性を持たせます。
セルフカットなので、急変で段差が生じないように注意すればよしとします。
カットしていく順番は、頭部の下から上に向かって行います。
コームの持ち方は、基本2つの方法のみで以下の図を参照してください。
(図1)
(図2)
(図は、左手で持った場合)
下から順番に行う為襟足を最初に処置します。
刈上げの場合は、刈上げの凡そ高さを決めバリカンを使い襟足から頭頂部め向かって
凡その高さまで、連続性に気をつけながらカットします。
バリカンは基本的にはこの時のみ使用して、以降全てハサミとコームのみで仕上げます。
バリカンを使う目的は襟足を短く綺麗に仕上げる目的の為、あまり上までバリカンでカットせず
襟足周辺のみでもOKです。
襟足を数ミリ程度以下に短くしない場合は、バリカンは不要でしょう。
あとは、利き手でハサミを持ち反対側の手でコームを上下に動かし、切る分量の髪をコームの表面から出させカットしていくだけになります。(通常のハサミは右手利き用の為、利き手が左手であればハサミは左手利きハサミを使用するのがベストです)
基本的にコームの動かし方は下から上ですが、図1の持ち方では頭の前方をカットする時で図2の持ち方では頭の後方をカットする時です。
例えば右側頭部後方をカットする場合は、右利きであれば右手にハサミなので左手でコームを図2の様に持ち左腕を後頭部経由でコームを上に向け右耳の周辺で上下させます。
上下させながらカットする必要分量の髪の毛をコーム表面から出し三面鏡の右に映った右側頭部の写しである左の鏡で目視しながらハサミを動かしカットします。
これを下からスムーズになるように順次カット。
左側頭後方の場合は、同様に図2の様に持ちコームを左耳の周辺で上下させながら右の鏡で目視しながらとなります。
文章でいざ説明すると長く煩雑になりますが、実際やってみて慣れてくるとそれ程難しくはないのではないでしょうか。
切り始める前に、利き手とは反対で持ったコームを下から上にかき上げてカットする髪の毛の分量をコーム表面から出して、その量を上手くコントロールできるように練習を重ねましょう!
この利き腕と反対側の手でコームを自由にコントロールできるようになるのが肝ですよ。
洗面台は三面鏡つきの大きな洗面台があればベストですが、最低2面あれば後頭部を映し出す事が可能で、タブレットPCのフロントカメラを2面目として活用する事で可能になります。
但しタブレットPCを一定の高さで支えるようにする必要はありますが……。
なるべく切り落としの髪が洗面台の流し受けに落ちるようにカットしましょう。
洗面台手前にも多少落ちる可能性がありますが、どうしても気になる方は散髪ケープという髪屑を受け止めるものを用意して下さい。
カットを行うのは、切った髪が体に付着してもいいように少なくとも上半身裸になり入浴前に行います。
目標の髪型をイメージしつつカット。
慣れないうちは凡そ目標カット分量の7割分までざっくりカットしましょう。
ある程度髪が長ければこの髪の毛は詰まる可能性があるので、排水溝に流さない様にかき集め散らかさないようにまとめてゴミ箱へすてます。
残り3割は少しずつ仕上げてゆく、目安は数ミリ程度ずつまんべんなくカットしましょう。
数ミリ程度の短冊状髪屑はそのまま流しても普通は詰まることはないんですよ。
その後 1~2週間に一度の頻度でカットする事で、数ミリ程度の短冊ヘア屑なのでそのまま下水に流せるメリットがあるんです。
例えば左側頭部後方の確認は、左側頭部後方の襟足からコームを這わしていき髪の毛を起こしながら左側頭部後方から頭頂部へのつながりを三面鏡の右の鏡を見ながら目視チェックします。
つながりが悪い場合は、そのあたりを髪の毛が立つようにコームを下から上へ動かしスムーズになるように修正しましょう。
右側頭部後方、後頭部などから頭頂部へも同様に行います。
特に後方は三面鏡の左右を上手に角度調整してよく見えるようにして目視確認。
最も難しい部位としては、
後頭部からサイドや頭頂部への連続性といえますが、コームから出せる髪の毛を上手くコントロールできるようになるのは時間の問題といえるでしょう。
前方鏡で見える所であるもみあげ部など頭前方部の確認、図1でのコームの持ち方での修正は問題ないと思いますが、耳の内側の陰になっている部分には切り残しがないかなども確認してください。
何度も実践する事で、気に入った最終シルエットやなめらかな仕上がりになるでしょう!
敢えて挙げるとなれば散髪後の髪の毛の処置といえるでしょう。
これも、慣れてくれば工夫次第では問題を解決でき、殆どストレスではなくなります。
失敗する事と言えば、部分的に薄くしすぎてしまい白地の地肌の露出度が周囲と合わなくなってしまう事です。
これは、バリカンのガイドで刃の引っ込み度合いを調節する事でガイド付きだと安心して、急に髪に突入させたりすると起こり得ます。
又ハサミでカットする時は必ずコームを使い、切る髪の量をコントロールしコーム外側でカットすれば防ぐ事ができるでしょう。
もしこの失敗をしてしまった場合は、失敗した切込み度合いにもよりますが大抵は周囲の髪を薄くぼかす事でリカバリー可能です。
理髪店や美容院で細かい事を指示するのは気が引けるのと細かな部位ごとのミリ単位調節は、現実的には指示できないので思い通りのスタイリングはなかなか難しいといえます。
理容師でもスキルにバラツキがあったりや相性もあり、完璧は無いといっても良いくらい。
どれだけ気に入った理容師やカリスマ美容師でも、程度問題でもありますが仕上がりは毎回多少異なるのです。
これは理容室や美容院へ通うデメリット。
過去人生において何となく受け身で何百回とカットを施されていましたが、今回あらためて気づかされました。
勿論、設計図を準備し理容室や美容院にもっていき指示するのもありですが、なかなか勇気がいるのではないでしょうか?
又その通りにならない事もあるでしょう。
さあ、如何でしたか?
お気に入りの理容店や理容師、美容院や美容師をもってなかったり、
もし求めるものはコスパだけではないなどこだわりがあるのでなければ、セルフカットに挑戦してみるのも選択肢の一つですよ。
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