誰もが、毎日気持ちよく働きたいものです。
しかし現実は、職場の上司からパワーハラスメントをされて仕事が嫌になることがあります。
それが長期的に続くと、うつ病になったり、死を考えるようになったりします。
パワーハラスメントとはどのようなものなのか、特徴について詳しく解説していきます。
Contents
まずは、パワーハラスメントの定義を確認しておきましょう。
厚生労働省がHPで定義を発表しています。
職場におけるパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為
わかりやすく”構成要素”を書き出してみると
具体的に説明しましょう。
1.「職場での上の立場の人」というのは、「上司」と「部下」に限ったことではありません。「正社員」と「パート・アルバイト・契約社員・派遣社員」との関係も、職場上で上下関係に当たります。
また、職場での役職とは関係なく、「業務上の専門知識のある人」と「ない人」も該当します。
人間関係でいえば、勤務年数の長い人がその職場での発言権を持っている場合があります。
長年勤めている経理のおばちゃんに、課長でも頭が上がらない、というケースが考えられます。
2.「仕事とは関係ないことをさせること」、例えば「タバコを買ってこい。」などが挙げられます。
あるいは、就業時間内に仕事が終わらないような、莫大な作業量の仕事をさせることは適正な範囲ではないです。
反対に全く仕事をさせないことも「適正な範囲」ではない、と言えるでしょう。
3.「精神的苦痛」という言葉も定義を確認しておきましょう。
精神的苦痛(英語:Mental distress、心理的苦痛)とは、悲しみ・恐怖などの過度のストレスがかかった場合に感じる苦痛である。メンタルヘルスなどで使用される用語で、法律関係などでは精神的損害とも呼ばれる。
引用:Wikipediaより
また、「身体的苦痛」は、文字通り「身体の痛み」です。
直接暴力を振るわれた場合は、身体のどこかが痛くなりますね。
4.「仕事しづらい環境」について具定例を考えます。
例えば、今回のようなコロナウィルスの感染が社会問題になっている時に、オフイスで以前と変わらずに「密」の状態で働いている場合。
それも、仕事しやすい環境とは言えない世の中になってきました。
大きく2つが考えれます。
1つは「いじめっ子気質」な人であること、もう1つは「相手の気持ちを理解できない人」です。
こんな人が実際にいました。合わせて読んでみてください。
子供の頃の「いじめっ子」「いじめられっ子」が大人になってからも職場で展開されます。
強い立場の人が、弱い立場の人をいじめて面白がるのです。
しかし、そういう立場の強い人は、更に立場の強い人に対してうまく立ち回る、という場合があります。
部下を叱り飛ばしてばかりの課長が、部長に対してゴマをする、そのようなケースを見聞きしたことはないでしょうか?
実際に傍からみていると、このような人は信頼できないと思います。
部下はパワハラされた、と感じているのに、上司はまったくそのようなつもりがないケースもあります。
強い立場の人は、部下に精神的苦痛を与えていることに、無自覚なのです。
それは、立場の弱い人の気持ちを理解できていない、理解しようと思っていないことが原因として挙げられます。
部下に対して「仕事が遅いな!」と言った場合について考えてみましょう。
その仕事に対して、処理する方法を教えてもらっていなかったり、まだ慣れていなかったりする場合があります。
また、仕事の絶対量が多いケースもあります。
それを部下から上司に伝えるのには、勇気が必要です。
「わからないので、教えてください。」
「まだ慣れていないので、もう少し時間がかかります。」
などと言えれば、問題にはなりません。
上司は自分のできるペースを基準に発言しているのです。
上司は、部下より早く片付けられるものかもしれません。
でも部下にとっては、苦手なことで作業のスピードが早くなかったり、膨大な量をさばききれなかったりする可能性があります。
弱い立場の人から「悲しい」「辛い」と声を上げることは、勇気の要ることですし、簡単なことではありません。
特に「仕事とは歯を食いしばって頑張ってやるものだ」という哲学を持っている上司の場合部下は正直な気持ちを伝えるのは、とてもハードルが高いです。
部下は仕事する上で、何に困っているのだろう?
どうしたら、部下が気持ちよく働けるのだろう?
むしろ強い立場の人が弱い立場の人のことを想い、働きやすいように配慮してあげることが大切です。
今度は反対に、パワーハラスメントを受けやすい人の特徴を挙げます。
大きく4つのタイプを解説していきます。
実際に合ったパワハラのお話です。こちらも合わせて読んでください。
先程の「パワーハラスメントをする人の特徴」の反対になりますが、「いじめっ子」がいるから「いじめられっ子」がいる、ということです。
どちらか一方しか居なければ、いじめがありませんしパワーハラスメントは起こりません。
例えば、先程例に挙げた「タバコを買ってこい!」と言われた場合を考えます。
言われた人が、「やった!仕事抜け出して外で息抜きできる。ラッキー!」などと思ったとします。
その場合、全く精神的苦痛を感じていません。
しかし、「なんで私が上司のタバコを買いに行かなければならないのだろう。」とトボトボを会社を出ていったら、また使い走りさせることでしょう。
暗い人、からかうとムキになる人、自信がなさそうな人などは、いじめられた経験があるのではないのでしょうか?
いじめっ子から見ると、ついいじめたくなる人、というタイプの人がいます。
どうしても、パワーハラスメントされたくないのでれば、自分が変わることが必要なのかもしれません。
例えば、平社員で入社した時から華があり、仕事も手際よくできる人が、パワーハラスメントを受ける場合があります。
それは、上司のヤキモチです。
立場の弱い人に有能さを感じているからです。
自分の立場に危機感を感じている場合もあります。
小学生の時、とても美人なのに「ブス!ブス!」といじめられていた子を見たことはないですか?
あまりにも高嶺の花だから、嫉妬していじめる、ということが起こるのです。
嫉妬からパワーハラスメントすることはあることを覚えておきましょう。
周りとコミュニケーションをとらずに、自分だけで仕事をするタイプはパワーハラスメントを受けやすいです。
上司も人の子ですから、仕事上の報告や相談を積極的にしてくれる部下は可愛がります。
何をしているのか、どこまで進んでているのかが上司に伝わっていない場合や、業務上問題があっても上司や同僚に相談していない場合は、社内全体にも影響が出てくる場合があります。
しっかりと周りとコミュニケーションを取ることで、パワーハラスメントを受ける可能性は低くなります。
これは「仕事を覚えるのが遅い人」というのと、「ミスが多い人」という2つのタイプが含まれます。
会社に入ったばかりの頃は、誰でも仕事の内容はわからないし、ミスすることも多いです。
しかし、それなりに長く働いていれば、だんだんとおぼえていくものです。
ただ、覚えるスピードや、ミスを少なくなるのも、実は得意不得意があります。
マニュアルがきちんとできていればできるけれど、実践で仕事をしながら覚えるのは苦手、ということもあります。
そうは言っても、いつまでも仕事を覚えられなかったりミスが多かったりすると、上司も怒りたくなるものです。
上司が怒る回数が増えれば、部下はパワーハラスメントだと感じることもあります。
私は対人関係の仕事が得意ですが、経理事務をやっていたときは、仕事を覚えるのが遅くミスが多かったです。
それは、数字が苦手だったり、事務処理に適正が向いていなかったりしたからです。
どうしてもその仕事がうまくいかないと思うのであれば、転職を検討してみましょう。
あるいは、同じ会社の中で他の部署への異動を希望してみると、いいかもしれません。
・パワーハラスメントとは、同じ職場の立場の上の人が下の人に向かって、仕事とは思えないような範囲を超えて、精神的または身体的苦痛を与える行為、あるいは仕事しづらい環境になっていく行為のことをいいます。
・パワーハラスメントをする人の特徴は、1つは「いじめっ子気質」な人であること、もう1つは「相手の気持ちを理解できない人」です。
・反対にパワーハラスメントを受ける人の特徴は、1.いじめられっ子体質であること2.目立つ人3.一匹狼の人4.仕事ができない人というものがあります。
いかがだったでしょうか?
もし、現在パワーハラスメントを受けている側だと思った場合、自分がこの特徴に当てはまるか考えてみてください。
その特徴があるから、パワーハラスメントを受けるとは限りません。
パワーハラスメントは相手との関係性で決まります。
上司がパワーハラスメントをする特徴を持っている場合は、関係を変えるか、関係を断つことを考えましょう。
あなたの悲しみ、しんどさをそのまま相手は理解してくれません。
どうぞあなた自身を大切にできる選択をしてください。
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