縦社会と言えば、誰もがすぐに理解し言葉の意味も説明できる馴染みのある言葉ですね。
では、横社会とは?
これからは縦の関係性を大切にするという考えは希薄になるという漠然としたイメージはありますよね。
ひと昔前に「最近の若い人は…」と言われて縦社会で必死に働いてきた私たちが、
そもそも縦社会は様々な世代や職場環境の中で仕事をしている私たちの中に、なぜ共通認識としてあるのでしょうか。
縦社会の始まりは中学生頃からという方が多いのではないでしょうか。
小学校までは、近所の友達は年齢なんて関係なく、年上の子に対しても呼び捨てやあだ名で呼んだりしますよね。
でも中学に入り、そんなことをするとたちまち少数派、変わった人とされてしまいませんか。
1学年でも上の学年だと部活の中では「~先輩」と呼ぶのが当たり前。
言葉だってなぜか急に丁寧な言葉で話してみたり…。
それが大人になるってことか、と思っていましたが、この頃から私たちは縦社会に足を踏み入れていたのかもしれません。
とても簡単に言えば縦社会が年齢や立場によって上下を示すことに対し、横社会はそのような条件に左右されず平等に取り扱うということです。
私なりにアニメで例えてみました。
横社会代表、ワンピース
一方で鬼滅の刃。
横社会は職場でいうなら、それぞれが適材適所で仕事を効率よく進めるため、
効率性は向上し縦社会のような立場によって発言や作業が左右されるということは無くなります。
まだ入社して間もない頃、こんなことがありました。
会社のお偉いさんが私たちの支店にやってくることに。
日中、掃除を割り振るので順番に掃除をしていきましょう、と支店長が決めました。
忙しい時になぜ?と思うがもちろん逆らえません。
なぜこういうことをしないといけないのか?ということさえ当時は深くは聞けませんでした。
普段掃除しないところまで隈なく掃除をして、最後に各部門の先輩社員がチェックをして上司に報告。
後に回せる仕事は後回しにして必死に掃除をする…。
人によっては掃除のせいで仕事の残業が発生する、なんてことも。
これは仕事なのか?
完全に上司の点数稼ぎにしか思えませんでした。
特別な顧客を招くなら理解できるが、いくら偉いといっても社内の人間。
当時は異論を唱える人なんていませんでした。
でもこれは10年以上前の話。
今、こんなことをしたらパワハラとさえ言われそうですね。
今となってはおとぎ話のようですが、当時は縦社会が当たり前だったからこんなことが起こったのでしょう。
もちろん地方支店でもあったため、お偉いさんがこちらに滞在した時間はわずか10分程度。
私が必死に掃除した、バックヤードの棚の中なんて見るまでもありませんでした…。
Z世代と呼ばれる若者たちに先述したような縦社会のメリットはカッコ悪く思われるかもしれません。
しかし、これが正しいと思って頑張ってきた私たちがこの思考をマイナスに思う必要はないと思います。
しっかりと横社会の特徴を理解して対処、順応していくことが私たちの円滑な人間関係の近道ではないでしょうか。
横社会の対応方法として以下のことを心の隅に置いておくと、考え方が徐々に変化していくかもれません。
今すぐ自分の考え方を環境や人間関係に合わせて柔軟に対応していこうというのは誰しも難しいことです。
SNSが生活に密着し、多様性が認められ、サステナビリティを大切にする現代、
みんなが同じ方向を向き統率され、効率よく生産性を上げることを高評価とする以前とは考え方が違って当然です。
私たちより上の世代はもっと理解が難しいかもしれません。
お互いがそれぞれの背景や考え方まで理解することは到底できません。
でも心がけ一つでストレスを減らすことはできるのではないでしょうか。
今からでも遅くないので、横社会の仕組みを理解していくと職場でのストレスが少し軽減するかもしれないのでぜひお試しください。
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