2017年「働き方改革」を政府が発表して以来、社会の副業に対する考え方変わってきました。
2018年は「副業元年」と言われいたりします。
そんな中、副業を始めたり興味を持っているサラリーマンが増えていきているようです。
しかし、まだまだ多くの会社では「副業禁止」を掲げている企業も多く副業に踏み切れないサラリーマンが多いという現状も否めません。
今回は、そもそもなぜ企業は副業を禁止しているのか?という観点からその理由を3つ紹介していきたいと思います。
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まず私が紹介したいのは「サラリーマンの副業は法的には禁止されていない」という事です。
実際、サラリーマンをしながら副業で本業以外の収入を得ることにあたかも犯罪を犯しているような考えを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、「法的には副業は認められている」というのが正しく決して犯罪行為ではあります。
日本国憲法第22条では「職業選択の自由」が容認されており、副業をすることも本人の自由であるという事が分かります。
加えて労働法の中にも副業に対して明確な文言はなく、本業以外の時間をどう使うかは本人の自由によるところが大きく基本的には自由なのです。
ちなみに、公務員に対しては法的に禁止されていますので副業がばれてしまえば刑罰の対象となる事もあるので注意が必要ですよ。
上記を踏まえた上で、企業が副業を禁止する理由は以下の3つだと私は考えています。
②会社情報漏洩の危険性がある
③人材流出のリスクがある
法律では副業禁止はされていませんが、多くの企業が「就業規則」という形で副業を禁止しております。
中には、「許可制」という形をとり副業に対して一定の理解を示しているところもありますが副業に対して何かしらの禁止理由を設けているという点は変わらないでしょう。
(もちろん、副業を禁止していない企業もあります。)
会社員である以上、「就業規則」は守らなければいけないのも事実ですが、企業が社員の副業に対してどういったリスクを考えているかを知ることで本業に合った選択ができるかもしれません。
それぞれ①~③を解説していこうと思います。
副業をするという事は、本業以外の時間を使ってする必要が出てきます。
これは本来休んでいる時間を労働に充てなけれいけないという事です。
そうすると自ずと労働時間は増え身体や精神的に対する負荷が掛かり体調を崩すリスクが高まったり、本業の作業に対する集中力が弱まってしまう恐れがあります。
こうなってくると、会社としては効率が悪くなり最悪業績も悪くなってしまう事につながりかねません。
社員の副業が業績悪化につながるというリスクととらえて「副業禁止」を掲げているという事が言えますね。
副業をするにあたって、現在行っている本業の経験や知識を生かしたものをしようとする方も多いのではないでしょうか。
本業で得た経験や知識・ノウハウの中には、社外秘となっているものや社外に出てはいけないものがあり、本人の意思にかかわらず外に漏れてしまう可能性があります。
特に、似たような業種内で副業をする場合そのリスクは高まるので企業としては、そういった情報が外に出てしまう危険性を考えた場合社員に対して「副業禁止」を掲げているという事が考えられますね。
副業のメリットとして収入増加のほかに「これまでになかったスキルや人脈」の取得というものが挙げられます。
本業以外のスキルが出来ることで、働ける幅が広がり転職を考えたり独立を考えたりするようになることも不思議ではありません。
また、同業種の副業をしている場合、副業からできた人脈からヘッドハンディングされることや独立して競合他社となる可能性もないとは言えないですよね。
一人の人間が成長して自分の力で生きていけるようになるという事は一見喜ばしいことのように思いますが、企業にとっては人材は大きな資本です。
人材の流出というのは、資本の損失という事になるためその危険を孕んだ副業を禁止することは至極自然な事でしょう。
今回は、「サラリーマンの副業が禁止されている理由」を企業目線で3つ紹介させていただきました。
②会社情報漏洩の危険性がある
③人材流出のリスクがある
それぞれの背景にある、「副業禁止」の理由を抑える事で「どういう方法であれば自分の会社に迷惑を掛けずに副業が出来るのか?」など考えることが出来るのではないでしょうか?
もちろん「副業をしない」という選択が会社にとっては一番良いのかもしれませんが、それでもこれからの時代副業が必要だと感じる人も多いと思います。
法律上は副業は禁止されていないという事を背景に今回説明した点をしっかりと抑え、副業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで副業にチャレンジする人が一人でもいれば幸いです。
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